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都市ガスとプロパンガスの4つの違い

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都市ガスとプロパンガスの料金を比較

実は都市ガスとプロパンガスの月々の料金はほぼ同じ

まずは一番気になる料金について見て行きましょう。 よく「プロパンガスは高い」と言われていますが、実際はどうなのでしょうか。 下のグラフはプロパンガスと都市ガスの料金を比較したものです。 確かに都市ガスの料金とプロパンガスの平均価格を比較すると、プロパンガスの方が2倍近く高くなっていることが分かります。

しかし、プロパンガスの適正価格であれば、都市ガスとほぼ変わらない水準となります

都市ガスとプロパンガスの料金比較

プロパンガス平均 都市ガス平均 プロパンガス適正価格
合計 12,350円 7,000円 7,500円
基本料金 1,890円 1,000円 1,500円
従量料金 10,460円 6,000円 6,000円

※都市ガスの従量料金と基本料金は平均的な都市ガスの数値を用いています。

※プロパンガスの熱量は都市ガスの約2倍のため使用量を倍にして計算しています。

このようにプロパンガスは平均価格と適正価格に大きな差があるのが現状です。 そして、当センターはこの平均価格を、不当に高額な料金水準であると考えています。 そのためプロパンガスを利用する場合は、ご自宅の料金が相場価格に近い危険な水準ではないかを確認する必要があります。

まずはこちらのページでプロパンガス料金の相場についてご確認ください。

都市ガスは自由料金、プロパンガスは公共料金

日本国内の都市ガスは、東京ガスや大阪ガス、東邦ガスなど200社ほどあります。 都市ガスの料金は公共料金なので、ガス会社が料金を自由に設定することができません。 そのため、料金基準が明確で分かりやすいのが特徴です。

一方、プロパンガス会社は国内に数万社あり、卸売会社、販売店と販売業態も多様です。 プロパンガスの料金は自由料金で、プロパンガス会社が自由に設定できます。 各社が自由に料金を決めているため明確な基準などがなく、料金が高いのか安いのかが分かりづらいという難点があります。 また、同じガス会社を利用していても契約開始した時期や地域によって料金が変わってくるといったケースも発生します。

都市ガスは導入費用が高く、プロパンガスは費用を分割

ガスの供給を受けるには、都市ガス、プロパンガスどちらもガス管や給湯器、メーターなどガス設備を用意する必要があります。 こうしたガス機器の導入費用はどちらも利用者が支払いますが、都市ガスとプロパンガスでは支払い方法が異なります。

都市ガスは契約開始時に一括で支払います。そのため導入時の費用はかなり高額になります。 しかし初期費用を払ってしまえば、それ以降は毎月のガス代を払うだけで済みます。

これに対しプロパンガスは、導入費用を分割し、毎月のガス代に上乗せして請求する場合が多くあります。 そのため導入時の費用はかかりませんが、毎月のガス代に設備費用が上乗せされるため、都市ガスと比べ割高になるケースがあります。

プロパンガスは会社選びが重要です

このように、プロパンガスは一見仕組みが分かりづらく料金も高いように思われます。 しかし、安い料金で提供している優良なプロパンガス会社を選べば、都市ガスとほぼ変わらない料金でプロパンガスを利用することができるのです。

都市ガスとプロパンガスの特徴を比較

プロパンガスの熱量は都市ガスの2倍以上!

それでは次に、都市ガスとプロパンガスそれぞれの特徴について見て行きましょう。 まず、都市ガスとプロパンガスの大きな違いは、それぞれの持つ熱量です。

熱量とは簡単な言葉に言い換えば、エネルギーのことです。 同じ量の都市ガスとプロパンガスでも、もっている熱量の大きさが異なります。 都市ガスは1㎥あたりに約11,000kcal(キロカロリー)の熱量を持っています。 そしてプロパンガスは、同じ1㎥あたりに約24,000kcalの熱量があります。 プロパンガスのほうが都市ガスよりもおよそ2.2倍の熱量を持っていることになります。

そのため、プロパンガスは強い火力を必要とする中華料理などの調理にも向いていて、飲食店ではプロパンガスが重宝されています。

また、例えば同じ量のお風呂のお湯を沸かす場合でも、プロパンガスは都市ガスの半分程度の量で足りることになります。 都市ガスからプロパンガスへの切り替え、またはその逆の場合は2倍、または1/2倍にして計算する必要があるので気をつけましょう。

都市ガスはメタン、プロパンガスはブタンが主成分

都市ガスは、地下に張り巡らされたガス管を通じて供給されるガスのことで、天然ガスのメタンを主成分とします。 プロパンガスと違い、液化させるには-160度以下にまで冷やし圧縮する必要があります。 このように液化させるのに手間がかかるためボンベでの運搬には適しません。そのため地中に張りめぐらせたガス管を使って気体のまま家庭に供給されます。

プロパンガスはブタンやプロパンを主成分とした液化石油ガスと呼ばれるガス燃料のことをさします。 常温でも比較的低い圧力で液化するので、ボンベに充填して運搬がしやすいことが特徴です。 そのため都市ガスが行き渡っていない地方都市や山間部などで利用されています。

都市ガスもプロパンガスもとてもエコな燃料です

都市ガスの主成分であるメタン、プロパンガスの主成分であるブタン・プロパンいずれもエコな燃料であり、 二酸化炭素の排出量は、ガソリンや石油、石炭などと比べてかなり少ないのが特徴です。

プロパンガスは安心、安全なガス燃料です

プロパンガスはボンベを常設し利用するため、爆発やガス漏れが不安との声が寄せられる事があります。 しかし、そのような事故が発生する事はほとんどありません。 地震やガス漏れの際に自動でガスを止めるマイコンメーターも普及しているため、安心してご利用頂けます。

ガス切れの心配はありません

ガス切れの心配もほとんどありません。 ガス会社は、各家庭のガスの残量を今までの使用状況などから予測・管理しています。 また、予備のボンベも常設されているためご家庭には常に十分な量のガスが残った状態となっています。

さらに、プロパンガスはボンベと配管、ガス器機が揃えばどこでも簡単に利用する事ができます。 そのため、災害時などでは都市ガスと比べ復旧が早いのも特徴です。

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