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プロパンガス事業者にはプロパンガスの単価設定の権利があり、各ガス事業者が自由に単価を決めています。 そのため、古河市内には単価の高いガス事業者もいれば、安いガス事業者もいます。(単価は違っても中身はすべて同じです。) このような特徴から、プロパンガスには平均単価という概念があり、ご家庭のプロパンガスの単価を診断する比較対象となっています。 そして古河市のプロパンガスの平均単価は、基本料金1,888円、従量単価560円です。 この古河市の従量単価は茨城県内で最も高い単価です。
基本料金 | 従量単価 | |
---|---|---|
古河市 | 1,888円 | 560円 |
全国平均 | 1,890円 | 523円 |
この平均単価をみてどう思われたでしょうか。 実際、従量単価で言えば、下は300円台から上は700円代前半までと幅広く存在しており、多くの人が平均単価前後の単価というわけではありません。 そして当センターでは、この古河市の平均単価を事業者利益だけを追求した不当に高額な水準であると捉えています。 古河市のプロパンガス人口やガス会社の数、茨城県の都市ガス料金などから考えれば、古河市の平均単価はもっと低い水準となるはずなのです。 そのため、古河市にお住まいの大変多くの方が、適正な料金以上のガス代を支払っているのが現状です。
まずはこちらのページから、ご自宅のプロパンガス料金単価がいくらか計算してみてください。
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プロパンガスの料金はどうやって決められる?
古河市(茨城県)の相場料金は適正ではないとご説明しました。 それでは、なぜ適正な水準ではなくなってしまったのでしょうか。
まずはプロパンガス料金がどうやって決められているかをご説明しましょう。 上述の通り、プロパンガスの単価は各ガス会社で異なります。さらに、同じ会社でもご家庭ごとに単価が異なる事さえあります。 これは公共料金である都市ガスでは見られない決められ方です。 都市ガスは単価設定に国や地方自治体から承認を得る必要があります。 そのため、消費者利益を損なうような高い単価設定をする事も、各家庭ごとに単価を変えるなんていうこともできません。
これとは対照的に、プロパンガスの料金設定には国や自治体の承認は必要ありません。 また、単価設定のガイドライン等もありません。 そのため事業者主体の単価設定がまかり通っており、高額な料金設定を行う一部の事業者によって平均単価はつり上げられてしまっているのです。 このような理由から、プロパンガスの平均単価は、一般的に考えられている「平均=ボリュームゾーン」という意味合いにはなっていません。
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適正料金とは?
そこで、プロパンガス消費者センターでは以下の条件を満たすものを新しい指標「適正単価」としました。
都市ガスと同程度の単価
プロパンガスは公共性の非常に高い商品です。そのため、消費者の生活の負担にならない、安い単価である事が最も重要です。 そして、その指標としたのが都市ガスです。 都市ガスと同程度の単価であれば消費者にとって十分安いと考えました。 プロパンガスの熱量は都市ガスの約2倍なので、使用量は約半分になります。 そのため都市ガスの2倍程度の単価であれば適正範囲内と言えます。
ガス会社にとって利益が出て、その単価で供給し続けられる
いくら安くてもその安い単価が続かなければ意味がありません。 近年、赤字が出るほど安い単価で営業し、その後に何度も値上げをして利益を得るというガス会社が一部存在します。 このようにプロパンガスには必ず値上げを起こす単価というものが存在しています。 そして、いくら安くてもそれらを適正単価と言うこことはできません。 ガス会社がその単価で利益を得られずっとその水準を続けられる事は、結果的に消費者の皆様にも利益となるのです。
このように当センターでは高過ぎる単価も、安過ぎる単価も適正単価とは呼びません。 一定の範囲内だけを適正単価と呼んでいます。 それでも、当センターが考える古河市の適正単価は、平均単価よりもずっと安いものです。
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適正料金がどのようなものかはご理解頂けたかと思います。 それでは次に、古河市の適正単価はいくらなのかをみていきましょう。
古河市 | 基本料金 | 従量単価 |
---|---|---|
適正料金 | 1,500円 | 300円台 |
相場単価 | 1,888円 | 560円 |
古河市の従量料金は相場価格より200円以上も安い事が分かります。 一般家庭のおいてこの差は大きく、月間でおよそ5千円、年間で考えれば6万円近くにもなるのです。
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プロパンガスの料金設定の仕組みについては先ほどご説明しました。 それではなぜ、古河市ではこのような状態となってしまったのでしょうか。 その理由は、古河市のプロパンガス市場の特徴にあります。
長い間、古河市のプロパンガス市場では企業間の競争がありませんでした。 通常、市場内に複数の企業が存在していれば顧客の奪い合い、競争が発生します。 競争が発生すれば、単価は下がりサービスも拡充されていきます。 行政もプロパンガス市場にはこれを期待していました。
しかし実際の古河市のプロパンガス市場では、地元有力企業同士が裏で繋がり、顧客の奪い合いをしないよう取り決めていました。 その結果、今でも単価はなかなか下がらない状態です。 これが古河市のプロパンガス料金が高い大きな理由です。
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