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プロパンガス事業者にはプロパンガスの料金を自由に設定できる権利があり、各ガス事業者がそれぞれ料金を決めています。 そのため、桜川市内には良心的な料金のガス事業者もいれば、ぼったくりとも言えるほど高いガス事業者もいます。(料金は違っても中身はすべて同じです。) このような特徴から、プロパンガスには平均料金という概念があり、ご家庭のプロパンガスの料金が高いかを見分ける判断材料となっています。 そして桜川市のプロパンガスの平均料金は、基本料金1,887円、従量料金551円です。
基本料金 | 従量単価 | |
---|---|---|
桜川市 | 1,887円 | 551円 |
全国平均 | 1,890円 | 523円 |
この平均料金をみてどう思われたでしょうか。 実際、従量単価で言えば、下は300円台から上は700円代前半までと幅広く存在しており、多くの人が平均料金前後の料金というわけではありません。 そして当センターでは、この桜川市の平均料金を適正範囲を逸脱した高額な水準であると捉えています。 桜川市のプロパンガス人口やガス会社の数、茨城県の都市ガス料金などから考えれば、桜川市の平均料金はもっと安い水準となるはずなのです。 そのため、桜川市にお住まいの大変多くの方が、適正な料金以上のガス代を支払っているのが現状です。
まずはこちらのページから、ご自宅のプロパンガス料金単価がいくらか計算してみてください。
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プロパンガスの料金はどうやって決められる?
桜川市(茨城県)の平均料金は適正ではないとご説明しました。 それでは、なぜ適正な水準ではなくなってしまったのでしょうか。
まずはプロパンガスの料金設定の仕組みについてご説明しましょう。 上述の通り、プロパンガスの料金は各ガス事業者で異なります。さらに、同じ事業者を利用しているお隣さん同士で料金が異なる事さえあります。 これは公共料金である都市ガスでは見られない決められ方です。 都市ガスは料金設定に国や地方自治体から了承を得る必要があります。 そのため、消費者利益を損なうような高い料金設定をする事も、各家庭ごとに料金を変えるなんていうこともできません。
これとは対照的に、プロパンガスの料金設定には国や自治体の了承を得る必要がありません。 また、料金設定のガイドライン等もありません。 そのため事業者主体の料金設定がまかり通っており、消費者を無視した高額な料金設定を行う一部の事業者によって平均料金はつり上げられてしまっているのです。 このような理由から、プロパンガスの平均料金は、一般的に考えられている「平均=ボリュームゾーン」という意味合いにはなっていません。
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適正料金とは?
そこで、プロパンガス消費者センターでは以下の条件を満たすものを新しい指標「適正料金」として採用しました。
都市ガスと同レベルの料金水準であること
プロパンガスは生活を支える公共性が非常に高い商品です。そのため、消費者の生活を圧迫しない、安い料金である事が最も重要です。 そして、その指標としたのが都市ガスです。 都市ガスと同レベルの料金水準であれば消費者にとって十分安いと考えました。 プロパンガスの熱量は都市ガスの約2倍なので、使用量は約半分になります。 そのため都市ガスの2倍程度の料金であれば適正範囲内と言えます。
ガス会社がずっとその料金で供給し続けられる
いくら安くてもその安い料金がずっと続かなければ意味がありません。 近年、驚くほど安い料金で営業をされ契約開始したはいいものの、1年も経たないうちに値上げをされたという相談が増えてきています。 このようにプロパンガスには後々必ず値上げを起こす営業料金というものが存在しています。 そして、いくら安くても営業価格を適正料金と言うこことはできません。 ガス会社がその料金で利益を得られずっとその水準を続けられる事は、結果的に消費者の皆様にも利益となるのです。
このように当センターでは高過ぎる料金も、安過ぎる料金も適正料金とは呼びません。 一定の範囲内だけを適正料金と呼んでいます。 それでも、当センターが考える桜川市の適正料金は、平均料金よりもずっと安いものです。
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適正料金がどのようなものかはご理解頂けたかと思います。 それでは次に、桜川市の適正料金はいくらなのかをみていきましょう。
桜川市 | 基本料金 | 従量料金 |
---|---|---|
適正料金 | 1,500円 | 300円台 |
相場単価 | 1,887円 | 551円 |
桜川市の従量単価は相場価格より200円以上も安い事が分かります。 一般家庭のおいてこの差は大きく、月間でおよそ5千円、年間で考えれば6万円近くにもなるのです。
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プロパンガスの料金設定の仕組みについては先ほどご説明しました。 それではなぜ、桜川市ではこのような状態となってしまったのでしょうか。 その要因は、桜川市のプロパンガス市場の閉鎖的な環境と言われています。
長い間、桜川市のプロパンガス市場は企業間の競争もなく、新規参入もない閉鎖的な環境でした。 通常、市場内に複数の企業が存在していれば顧客の奪い合い、競争が発生します。 また市場に顧客がたくさんいて魅力的な環境であれば新規参入も起こります。 こうして競争や新規参入が発生すれば、料金は下がりサービスも拡充されていきます。 行政もプロパンガス市場にはこれを期待していました。
しかし実際の桜川市のプロパンガス市場では、地元有力企業同士が裏で繋がっていて、顧客の奪い合いはしない、新規参入はさせないといった取り決めをしていました。 その結果、行政の思惑通りにはいかず、今でも料金はなかなか下がらない状態です。 これが桜川市のプロパンガス料金が高い大きな理由です。
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