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プロパンガスの基本料金、従量単価の決定はプロパンガス業者に裁量があります。つまり各ガス業者が自由に設定できるのです。 そのため、利根町内にも単価の高いガス業者、安いガス業者が存在しています。 このような特徴から、プロパンガスには相場単価というものがあり、ご自宅のプロパンガス料金を測る一種の指標となっています。 そして利根町のプロパンガスの相場単価は、基本料金1,894円、従量単価537円です。
基本料金 | 従量単価 | |
---|---|---|
利根町 | 1,894円 | 537円 |
全国平均 | 1,890円 | 523円 |
当センターでは、この利根町の相場単価を消費者が納得する適正な水準とは考えていません。 利根町のプロパンガス人口やガス業者の数、茨城県の都市ガス料金などから考えれば、利根町の相場単価はもっと安い水準であっておかしくありません。 そのため、ご自宅の料金が利根町の相場単価に近い場合にはガス業者を変更するなどの対応が必要です。
まずはこちらのページから、ご自宅のプロパンガス料金単価がいくらか計算してみてください。
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プロパンガスの単価設定に問題
利根町(茨城県)の相場単価は適正ではないとご説明しました。 それでは、なぜ適正な水準ではなくなってしまったのでしょうか。
まずはプロパンガスの特徴からご説明しましょう。 上述の通り、プロパンガスの単価はどのガス業者も同じなわけでなく、各社で大きな差があります。 これがプロパンガスを利用する上で最も重要なポイントで、公共料金である都市ガスと大きく異なる特徴でもあります。 都市ガスは単価設定に国や地方自治体を通す必要があります。 これによって、事業者が一地域に一社しかなく競争が起きない都市ガス市場では、安い料金が保証されているのです。
これとは対照的に、プロパンガスの料金設定には国や自治体を通す必要はありません。 料金設定のガイドライン等もありません。 そのため、消費者を無視した驚くほど高い料金設定を行うガス業者や何度も値上げを繰り返すガス業者の存在も許してしまっているのが現状です。 このような理由から、プロパンガスの相場単価は本来の平均を意味する物ではなくなってしまいました。
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適正単価とは?
プロパンガス業界では、相場単価が市場の様子を正しく反映できていないため、高いかどうかを判断する指標をなくしてしまいました。 そこで、当センターでは以下の条件を満たすものを適正単価として新しい指標に採用しました。
都市ガスと比較しても消費者にとって十分安いと言える
プロパンガスは公共性の非常に高いインフラ商品です。 そのため、消費者の生活の負担にならない、安い単価である事が最も重要だと考えます。 そしてその基準としたのが都市ガスです。 都市ガスと同じくらいの単価であれば十分安いと言えると考えました。
※プロパンガスの熱量は都市ガスの約2倍のため、使用量はおよそ半分になります。そのため都市ガスの2倍程度の単価であれば良いという事になります。
ガス業者としても利益が出て、その単価で提供し続けられる
いくら安くてもその安い単価が切り替え直後だけのもので、その後値上げされてしまっては意味がありません。 近年、一部のガス業者は全く儲けが出ない営業価格で新規契約を獲得し、その後値上げを繰り返す事で利益を得るという営業を行っています。 このように必ず値上げを起こす単価を適正単価とは呼べません。 ガス業者にとっても利益が得られる単価設定である事は、消費者利益を考える上で必要不可欠なポイントなのです。
このようにプロパンガス消費者センターは高過ぎる単価も、安過ぎる単価も適正単価とは呼びません。 一定の範囲内だけを適正単価と呼んでいます。 それでも、当センターが考える利根町の適正単価は、相場単価よりもずっと安い水準です。
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適正単価がどのようなものかはご理解頂けたかと思います。 それでは、利根町の適正単価は一体いくらなのでしょうか。 下記の表をご覧下さい。
利根町 | 基本料金 | 従量単価 |
---|---|---|
適正単価 | 1,500円 | 300円台 |
相場単価 | 1,894円 | 537円 |
利根町の従量単価は相場価格より200円も安い事が分かります。 一般家庭のおいてこの差は大きく、月間でおよそ5千円、年間で考えれば6万円近くにもなるのです。
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前述の通り、プロパンガス業界ではガス業者が自由に単価を設定できる制度が採用されています。 この制度では、各ガス業者が競い合うことで料金が下がるという結果が期待されていました。 自由に料金をつけられるのであれば、各ガス業者はより多くのお客さんを獲得するために、他社よりも単価を安くするはずで、そうなれば消費者にとって好ましい環境になると行政は考えたのです。
しかし実際にはこうはなりませんでした。 その理由は、利根町のプロパンガス業界の特殊な情勢にあります。
実際の利根町のプロパンガス業界では、力のある地元ガス業者同士が裏で繋がり、競争を避けるようになっていたのです。 競争しないのであれば料金を下げる必要はありません。そうして高い単価を維持しようとして来たのです。 これが利根町のプロパンガス料金が高い大きな理由です。
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